フルテリアでジャムを販売できるまで:私たちの挑戦(プロマネ:藤掛洋子)

パラグアリのフルテリアでの販売!

みなさま、こんにちは。「パラグアイ農村女性の生活改善プロジェクト:横浜から夢を紡ぐ」のプロジェクト・マネージャー(以下、プロマネ)の藤掛洋子です。1993年から1995年まで青年海外協力隊・家政隊員としてパラグアイ農牧省農業普及局で勤務、1998年から1999年までは専門家としてパラグアイ厚生省で勤務をしていました。パラグアイで活動する日本人やパラグアイ人たちが必ず立ち寄るフルテリア・パラグアリ本店(支店は2019年1月開店)というフルーツショップが国道1号線沿いにあります。私は、隊員時代から専門家、そしてこのプロジェクト・マネジャーになってからもずっと、いつか農村女性たちが作った加工食品をこのフルテリアで販売してみたいと思っていました。

 

多くの挫折と今回の交渉

フルテリアを訪問する度に、機会があれば「農村女性たちの加工食品」を販売することができないのか聞いてきました。しかし、家族経営であることや、フルテリアに十分な商品の品揃えがあることから、交渉は容易ではありませんでした。パラグアイ出張時には必ず立ち寄るフルテリアでいつか販売してみたい、そんな思いで今回も9月2日にラ・コルメナに向かう途中にこのお店に立ち寄りました。

昨年3月に立ち寄った際とは展示が大きく変わり、これまで販売されていなかったドライフルーツが販売されてたり、サトウキビのジュースが販売されていたりと驚くことばかりでした。経営方針が変わったのではないかと考え、再びでオーナーさんに会えないかと交渉したところ、新しく後退した現在のオーナーさんが対応してくれました。私は、持ち合わせていた資料を用い「農村女性の生活改善プロジェクト」の説明をさせて頂き、「1回だけで良いから展示販売のチャンスをくれないか」と持ちかけました。一緒に渡航していた研究室の学生たちは、藤掛が何に食い下がっているのだろうと思ったことと思います。しかし、オーナーさんは、農村女性たちの加工品については、フリテリアの決める一定の基準をクリアすれば、スタンド販売をともにやっても良いと約束して下さいました。

 

農村女性たちの挑戦

私たちは、その日の午後と翌日にNihonGakkoラ・コルメナ校において集中講義を行い、女性たちが準備していた加工食品の官能検査を行いました。その中で大変高い評価を得たものがビーツジャムでした。ビーツは、抗酸化作用が高く、近年スーパーフードとして注目されています。甜菜(学名:Beta vulgaris ssp. Vulgaris、ヒユ科アカザ亜科フダンソウ属の二年生植物)、別名:さとうだいこんともいわれ、パラグアイでは茹ででサラダに入れたり、デザートとしても使われています。プロジェクト参加者が準備したビーツジャムは、食感も良く、冷たくしてパンなどと一緒に食べると良いという提案も官能検の際に出されました。

 

翌日、フルテリアに女性たちの加工食品の中で完成度の高かったビーツジャムとイチゴジャムを持参し、店舗マネージャーと店内のお客様に試食して頂きました。また、そこで頂いた改善点を持ち帰りました。

そして、なんと今回、9月28日の展示して試食販売に至りました。

試食したパラグアイ人は、ビーツジャムは珍しいと、5歳ぐらいの少年が試食後に「yo quiero, yo quiero(僕もほしい、ほしい)」と言って購入していった。ビーツジャムを初めて聞いたと言う人も多く、食べたことがない『Nunca he probado esta mermerada de remoracha.』という発言もあったといことです。

女性たちは、「En mi sueno que no tuve detener esta oportunidad de lanzar mi prodcto en la fruteria paraguari(自分たちがここまで来るとは夢にも思っていなかった)」と語ってくれました。

挑戦することの大切さを思い出させてくれた貴重な経験でした。

これからもパラグアイの農村女性たちとより良い商品を作り、地域と人々に喜ばれるよう商品作りを目指していきます。

これからも応援、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

プロジェクトマネージャー・藤掛洋子(横浜国立大学教授)

 

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JICA草の根プロジェクトチーム