プロジェクト概要

【第一フェーズ『パラグアイ農村女性の生活改善プロジェクト~横浜から夢を紡ぐ』】

本プロジェクトは、横浜国立大学が申請したプロジェクト『パラグアイ農村女性の生活改善プロジェクト~横浜から夢を紡ぐ』(プロジェクト・マネージャー:藤掛洋子教授/学長補佐)が2015年度第2回JICA草の根技術協力事業(新・草の根パートナー型)として採択されたものです。

プロジェクトの目的
2016年から2021年までの5年間の間に農村女性の生活向上を図り、農作物加工の知識を深化させ技術向上を行うとともに、マーケティング等の研修を行います。また、農村女性たちが継続的に加工品を製造・販売することを通し、所得の創出を行うとともに、あらゆるスキルを身につけることから農村女性のエンパワーメントを目指します。

プロジェクトの背景

本プロジェクトの取り組みは、世界が抱える人口爆発や食料問題、都市と地方の格差といった課題を解決する糸口になります。近年、高い経済成長率を見せるパラグアイですが、国内にはいまだ大きな貧富の格差があります。シングルマザーの社会的・経済的自立といった女性の地位向上も課題の一つです。

パラグアイ農村部には男性優位(マチスモ)思想が残っており、シングルマザーの問題もまだ解決していません。本プロジェクトは農村女性のエンパワーメントを目指すものであり、パラグアイの4ーCプログラムとの共通点も多いですが、異なる点は、パラグアイに移住した日系人の生活改善や食品加工にかかる知を接合させる点です。日本とパラグアイは1919年に国交を開始し、日本人の移住は1936年から始まっています。第二次世界大戦により移住は一時中断したものの、戦後、国交は回復され、現在は約10000人の日本人、日系人がパラグアイ各地に移住し、居住しています。

 

【第二フェーズ『パラグアイ複合的農村開発プロジェクト~アグリツーリズムの展開に向けて』】

本プロジェクトは、第一フェーズ『パラグアイ農村女性の生活改善プロジェクト~横浜から夢を紡ぐ』の第二フェーズとして、2022年4月より開始したプロジェクトになります。