パラグアイ農村女性の生活改善プロジェクト本邦研修3日目:南足柄における研修

南足柄研修2日目です。昨日に引き続き、雲一つない秋晴れの朝を「ペンションまつが」で迎えることができました。朝食のトマトスープは女性たちに大人気で、「昼ごはんもこれがいいな~」と言っている人もいるほどでした。

(ペンションまつがの前で。2019年11月10日)

 

〜イチジク農園〜

前日からお世話になっている農家の黒柳さんのイチジク農園を訪れました。

「耳たぶくらいの柔らかさのイチジクが美味しいですよ」という説明を受け、収穫体験をしました。

「収穫してから何日保存できますか?」「どんな気候が栽培に適していますか?」などさまざまな質問が女性たちから飛び交いました。

(イチジク農園で。2019年11月10日)

そして傷がついたり、熟しすぎたりしたイチジクは自宅用のジャムに加工しているそうです。

女性たちはプロジェクトの一環で加工食品の勉強をしているため、ジャムを試食し、作り方を教わりました。

「甘すぎず果物そのものの味がする」と言って、自分たちがパラグアイで作っているジャムと砂糖の量などを比較していました。

 

〜森の中で餅つき〜

黒柳さんの畑の中で餅つきをするという体験もしました。

餅米を初めて見た女性たちは「いつも食べている米と少し違う!形が丸い」という発見をしていました。

餅をつくときには「1、2、1、2、」と声を掛け合い盛りあがりました。

はじめは餅つきをする様子を静かに見ていた女性もいましたが、「次はあなたね」などと周りを巻き込むような声もあり、全員で餅つきをすることができました。

餅を食べるときには、パラグアイでは珍しい小豆に挑戦したり、女性たちが普段は牛乳に入れるきな粉を餅につけたりしていました。

(餅つきを楽しむ女性たち。2019年11月10日)

今回餅つき体験をした畑では先日、結婚式が行われたそうです。「農作物を加工・販売することは私にとって難しいことだったので、今は農業のサービス化、観光農業に力を入れています」と黒柳さんは教えてくれました。

女性たちは「私たちの村でも結婚式が開けるかもしれない」と新たなアイディアをメモしていました。

(結婚式も行われたという畑の一角で、ベンチに座り、いろりを囲み、おしゃべりを楽しみました。2019年11月10日)

 

~物産館視察~

アサヒビール神奈川工場の敷地内にある「物産館 あしがらの里」を訪れました。足柄産の農作物、お酒、お菓子、加工食品などが売られています。前日にお話を聞いた農家の磯崎綾子さんが作った柿、ミカン、梅干しも並べられていました。

加工食品がどのようにラッピングされているか、試食の効果などを勉強する機会になりました。

 

(物産展にて農作物のディスプレイを視察。2019年11月10日)

 

〜アサヒビール工場の見学〜

ビールが醸造されるタンクを見て「日本人はビールをたくさん飲むんだね」と驚いていました。

また、アサヒビールが行なっている地球温暖化防止のための活動に一同興味津々でした。

そして今日一番といっても過言ではないほど盛り上がったのがビールの試飲です。

日本のビールを初めて飲んだ女性たちは「美味しい」と笑顔でいっぱいでした。おかわりもして、そのあとはお土産購入を楽しみました。思い出に、と言ってアサヒビールのビールジョッキが人気でした。

普段は財布の紐が堅い女性たちがショッピングを楽しんでいて、驚きました。

(ビールを片手にうれしそうな様子。2019年11月10日)

 

(みんなお土産も買い、南足柄での研修を締めくくりました。2019年11月10日)

帰りのバスはパラグアイの伝統的な音楽を流し、みんなで歌いながら横浜まで帰りました。

南足柄でお世話になった皆様ありがとうございました。

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JICA草の根プロジェクトチーム

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